2023年5月19日より開催されるG7広島サミットにて、来訪されるG7各国代表団及びプレス関係者に対して記念品として配布されるサミットバッグに、株式会社ディスカバーリンクせとうちが企画を担当した福山産デニムを使用したバッグが採用されました。

広島県福山市北部は日本三大絣のひとつ「備後絣」の産地として栄え、やがて国産デニムの一大産地として発展しました。ここでは、絣を製造していた時代から分業体制が根づき、綿から糸へ、糸から布へ、布から服へと到る過程を各専門工場が手掛けています。今回のバッグも、綿から糸を作り、縦糸に染色を施し、織機で製造したデニムを縫製してバッグに仕上げるという全工程を、福山市内の事業所の方々と協力して行いました。

今回企画したデニムサミットバッグには、日本古来の墨黒をイメージしたブラックデニムと日本伝統の刺子を現代的に表現したインディゴブルー、日本特有の和紙糸を織り込んだモダンテキスタイルと、3つの日本を表現した生地を使用しています。シンプルなデザインながらも、デニムの生産地ならではのノウハウを駆使し、風合いや質感にこだわり仕上げました。また、各工程において環境に配慮して製造いたしました。

デニムのサミットバッグを通して、職人の手仕事の美しさや日本の色の魅力を感じていただき、またデニムならではの経年変化を楽しんでいただければと思います。