尾道の千光寺へと続く長い階段の途上に、1軒の風格のある洋風の館が佇んでいます。
島居邸と長く親しまれ、その名は明治期にこの地を所有していた豪商、島居氏に由来しています。昭和6年(1931年)建築で、アースカラーのモルタルの外壁、玄関横のモダンな円窓、2階バルコニーのアーチ型の支柱など擬洋風建築の意匠が随所に凝らされています。
今回、外観は当時の面影を残しながら、内装は家族や友人でくつろげる新しい空間へと生まれ変わらせ、2012年12月13日にOPEN致しました。
建物は縦割りとなっており、西側はバルコニーから景色を望んだことにちなみ「望(ぼう)」、東側を元は蔵であった部屋の名残から「蒼(そう)」と呼んでいます。
「望」では、広い1階リビングに点在する柱が建築当時そのままに和の趣を感じさせ、2階バルコニーからは尾道水道と真向かいに向島を望み、穏やかな瀬戸内の風を感じながらのんびり過ごすことが出来ます。
「蒼」では、玄関を入ると頑丈な梁に支えられた元蔵ならではの広々としたダイニングとキッチン、2階は洋風と和風が調和した落ち着いた部屋でゆっくりと休む事が出来ます。
この洋館の再生を手がけた建築家・桐谷昌寛氏は、歴史的に貴重な外観を生かしつつ、人々を優しくもてなす空間を再現することを意識し、設計を手がけました。
内部は当時の人々の背丈から現代人の背丈に合わせた空間に再構成し、また自然素材にもこだわり、既存の素材に牡蠣殻粉末を混ぜ合わせた漆喰やホタテ貝殻粉を練り込んだ珪藻土、桧や栗の樹を使用しています。
「いつか尾道に行ってみたかった」
そんなお客様に是非、足をお運びいただけますと幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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