株式会社ディスカバーリンクせとうちは、学校法人文化学園 文化服装学院(所在地: 東京都渋谷区代々木)のファッション工科専門課程 インダストリアルマーチャンダイジング科 2年生とファッション工芸専門課程ファッション工芸専門課程2年生の授業にREKROWを題材にしたカリキュラムを取り入れ、その成果の発表として11月23日にONOMICHI U2でファッションショーを開催します。

モデルを同学院の生徒の皆さんや地域の皆さんに加え、REKROWが再生するワークウエアを着用された、常石造船株式会社の従業員の方に担っていただきます。また、ショーで使用された作品を11月24日よりshimaSHOPで展示します。
今年の制作テーマは「egAji」(エガジー)。「長い年月を経て時代を帯びたものも再構築することで、いくつも新しい服に生まれ変わる」という意味が込められています。人々が着続け段々と深みが増したものも、人生を刻んだ証を形にしたいという想いが表現されます。

同学院との取り組みは、アパレルの生産が海外シフトに舵を切った時代に「産地に出向き産地の活動を自分自身が知ることで、これからのファッション業界を担う学生達に伝えたい」という想いを持つ、文化服装学院講師 花田氏とディスカバーリンクせとうちが出会い、このプログラムの実施に繋がりました。一過性の側面もあるファッション業界において「継続していく」ということは何なのかをREKROWを通して実体験し、社会に出た時の活動に生かして欲しいという想いから2021年より、素材を学び、持続可能なものづくりの授業として取り入れ今年3年目を迎えました。研修旅行では工場見学などで生地を織り上げる過程や染色、加工を産地学習として体験します。授業の中で学んだ繊維産地の集積地福山での実体験と、ものづくりの現場で造船の方が働く痕跡を残したワークウエアで制作したプロダクトを着用していただく、今回の産地での人との出会いは貴重な経験となり、さらに学びは深まります。

REKROWが掲げるミッションの一つに「繊維産地のものづくりの技術を次世代に継承する」ことを掲げています。
同学院の卒業生には福山の繊維会社に就職者を排出し、本取り組みがこの地域のものづくりの技術力を未来につなげる循環を創出することをめざし、この活動を同学院と共に継続していきます。

教育目標
・サステナブルな活動の実体験を得る

サスティナブルな活動をただ知っているだけではなく、実際にそれを目標に掲げた実体験が大切で、将来的に持続可能な創作活動に繋げて欲しい。
・デニム製品の解きから時間の価値を学ぶ
解く作業を通じて、どういった人達が着て、どういう思いで日々を過ごしていたかという、プロダクトを通して伝わってくるストーリーや時間的な価値を理解すると共に、手間暇がかかった作り手の姿勢が反映されたの価値を知って欲しい。
・地域の文化と営みを学ぶ
産地の取り組みを知ったうえでクリエイティブな活動をすることで振り幅を広くして欲しい

文化服装学院 ×REKROW 2023 at 尾道
コンセプト <egAji>
本展示は、マッシュルームレザーの持つ持続可能性とファッションの創造性が交わる場として、インドネシア発のバイオテック企業 MYCL(マイコテックラボ)と REKROW と文化服装学院の学生たちのコレボレーション作品の数々をご紹介します。
マッシュルームレザーとは、キノコの菌糸体を培養して生産される新しい代替レザー素材。現在の動物性レザーや化学繊維の代替レザーに代わるサステナブルな自然由来素材として注目されています。
持続可能性とクリエイティビティの共鳴が生み出す未来のファッションに対するインスピレーションの場をお楽しみください。
■ファッションショー
日時:2023年11月23日(木・祝) 11:00-11:30、12:00-12:30
会場:ONOMICHI U2 海側デッキ
※雨天決行 ※観覧無料

■作品展示
日時:2023年11月24日(金)-11月29日(水) 10:00-18:00
会場:ONOMICHI U2 shima SHOP
文化服装学院 ×REKROW 2023 at 尾道

企画:インダストリアルマーチャンダイジング科 2 年
制作:インダストリアルマーチャンダイジング科 2 年・ファッション工芸専門課程