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昨年末に尾道の千光寺 へと続く坂の中腹にOPENした洋風の館「島居邸」。
その前を通り過ぎると、一転、江戸期を思わせる漆喰塗りの白い土塀に囲まれた屋敷があります。
その名も、「出雲屋敷」。
かつて、尾道の山手は神聖な場所として建築物は寺社仏閣のみでしたが、江戸後期には唯一出雲屋敷が山手に存在する屋敷として町と海を見下ろしていました。
この出雲屋敷は出雲国松江藩から御用塩や綿などの交易の為、藩の役人達が常駐する出張所でした。また石見銀山から運ばれる大量の銀の受け渡しの際の重要な拠点でもありました。
建築時期は不明ですが、1階の茶室などは江戸時代に建造されたと推定されています。
この度、はるか昔の人々の交流に思いを馳せながら、この尾道にとって貴重な屋敷を蘇らせました。
出雲屋敷は1階と2階で二つに分かれています。
1階は「月」と呼ばれ、庭に向かう濡れ縁は月見台として広く庭と一体となっており、奥の茶室では人々が味わった昔と変わらぬ和の空間を感じることが出来ます。
2階の「雲」では階段を上がって左側に三畳余の煎茶室を備え、右に向かえば江戸の人もそこに立ったであろう、尾道水道を見下ろす廻り廊下へと繋がります。
「月」「雲」共に江戸時代からこの地域で最高級とされてきた備後畳表を使い、疲れを癒す自然の中の安らぎと静けさを感じさせる風流なお屋敷となっています。
歴史ある出雲藩屋敷の改修は、茶室・数寄屋の研究において第一人者である中村昌生氏に手掛けていただきました。
昔からの住まいづくりを支えてきた和の心や日本人の感性を甦らせると同時に、昨今のライフスタイルに合わせた現代の和風空間にも挑戦した再生となることでしょう。
暖かく穏やかな尾道にぶらり足をお運びいただきましたら是非、出雲屋敷にお越しください。
スタッフ一同、お待ち申し上げております。
【内覧会のご案内】
グランドオープンを目の前に、内覧会を開催させていただきます。
日程:2013年4月10日(水)~11日(木)
詳細お問合せ先:
施設ご利用に関するお問合せ)
せとうち湊のやど 
TEL 0848-38-1007
担当:吉田、古村
プレスに関するお問合せ)
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